愛おしいって気持ち【短編】





「うーん、やっぱりここは、女性の意見も聞きますか?」












私の出る幕のない会議に、やっと出番が回ってくる。












「わ、私は「原西さん。ここの色は何色がいいと思いますか?」














なんですとー!?
絢…いや、黒澤…さんのやろーめ!


わざわざ原西さん?
ここに原西さんより大人な女性がいるでしょ!?











「えっとーピンクですかね!!可愛くなりませんか!?ここにピンク入れたら!」











ピンクー!?
そこは普通、赤「いいですね。赤だと少し若い方には使っていただけないかもしれないですし若々しくて素敵な考えです。」










けっ。
どーせ、私はばばぁですー!












「あっ、ありがとうございますぅ!」












なーにがありがとうございますぅ!よ。
そこはありがとうございます。でいいじゃないの!!


絢人も絢人よ。
若い子にすこーし笑顔を向けられたからってデレデレしちゃってさ。












「藤野さんはどう思われますか?」











「え?あぁ、そうですね。ピンクでは少々安っぽくなってしまいませんか?」










さーすが藤野さん!
やっぱり大人な意見だ!!











「私もそう思います!」



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