愛おしいって気持ち【短編】
「優華ぁ。恋愛って楽しい?私さ、ガチめに恋愛とかどーでもいいんだよね。」
「嘘つき。高2は恋愛が一番楽しい時期でしょうが!好きとかよくわかんないとか、ウザいからね?そのキャラやめなさい!」
少し…いや、かなり毒舌な優華は言いたいことはズバズバ言うタイプの子。
ちなみに彼氏持ち。
なんだかなー!!
昔から私モテないからよくわかんないんだよ!
普通に彼氏いなくてもリア充ですが!?
なーんて考えはやっぱり私が非リア充だから思いつくのかな?
「キャラじゃないし~!私には、優華がいればいいのっ」
なんて言いながら抱きついてみるけど、中学一年の頃から友達の優華には何もかもお見通し。
「あんたさ、やっぱりあの大失恋事件を引きずってんのよ!きっとそう!はぁーあんたねぇ。三年も前のことよ?」
大失恋事件というのは私が小学校三年の時に恋をした男の子に中1の時告り、まぁものの見事に振られた事件。
三年で初恋という周りに比べたら少々遅めな、恋を「いや、俺らどう考えても友達じゃね?」の一言で片づけられた私。
その日から恋に臆病って言うか、恋を自分から避けるようになったんだよね…
「そっちはもういいの!さすがの私もそこまでは引きずりません~」
うそだけど。
仕方ないじゃん。大好きだったんだから。