サ ク ラ ブ


クラス替えが貼り出される掲示板の前には人がゴミのように集まっている。


少し人がはけるまで待つかな、なんて思ってポケットに入った携帯を手で探っていたら、
俺の顔には栗色の糸のようなもの もとい髪の毛が風と共に俺の顔を擽る。



「あ、すみません」


澄んでいて綺麗な声だなと思って、視線をその声の主に向けると、
そこにはスラッとして色白で、ぱちっとした目をした女子が立っていた。



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