サ ク ラ ブ
「肩に腕を乗せんな」
「別にいいだろ。」
俺は無理矢理肩に乗った腕を退かす。
隣に立った男は、俺の友達の中でも一番女子から人気のある男。
和田 唯斗(わだゆいと)。成績こそそんなよくはないが、スポーツ万能、185㎝という身長にモデル体系。小さいわけでも大きいわけでもないけどちょうどいい切れ長の二重。
少し女に冷たいとこもあるけれど黙っていても女が寄ってくる。
そしてなんだかんだと俺が一番仲の良い親友だ。
「また唯斗と同じクラスなのか…」
「お前クラス分け見てねーのかよ」
「お前のとこ辿り着くまでに自分が出てくるからな」
そう言ったら唯斗はふくらはぎ辺りを足で蹴ってきやがった。