サ ク ラ ブ


周りの人達のことなんて目もくれずに足どり軽く歩く俺は今も尚 、人で溢れる受付ロビーで会計を済ませ、
病院を出ようと踵を返す。


「…………」



そして、ある人物に目線が行った。


栗色の髪色。
長く伸び、ゆるくかけられたパーマ。
所々から覗く白い肌。
そして、周りに広がる独特の雰囲気。



俺が彼女のことを見間違えるわけなかった。



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