誕生日は3月14日
ビックリしたけど、俺はそれを「ありがとう」と受け取った。

仁美は俺が受け取ったのを見ると、亜弥を見て話しはじめた。

「関根さん。
誕生日プレゼントだけ、許してね。

…私、最近の悠紀を見てて、本当に悠紀が関根さんのことが好きだって分かったの。
だから…
悠紀のことは諦めることにしたの。

悠紀。
あなたを変えたのは関根さんなんだね。
だから…。
敵わないって思った。

…二人、お似合いだし。
いつまでも仲良くね」

仁美はそれだけ言うと、教室を出て行った。

亜弥が、その後ろ姿に「ありがとう」と声をかけた。

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