きみは金色
*
「あ~……」
「変な声出すな、飯田」
数日後の、放課後。
おれは進路相談室で、イワコウのむさくるしい顔と対面して座っていた。
前に言っていた、進路相談の日がやってきたんだ。
1日、クラスからランダムに5人。
イワコウはよっぽど早くおれと話したかったのか、おれの順番は最初の回に決められていた。
職員室のすぐ隣にあるこの狭い部屋は、何度入っても好感を持てない。
他の教室と変わらない広さのはずなんだけど、大量に積まれる資料のせいで、3分の2以下の面積になっているんだ。
しかも、絶対整理整頓されてない。
1970年の問題とかあるんだけど。どんだけ昔だよ。捨てろよ。
「飯田ー。お前、進学だっけ?」
パラパラとおれの成績らしきものを見ながら、イワコウが聞いてくる。
「あ~……」
「変な声出すな、飯田」
数日後の、放課後。
おれは進路相談室で、イワコウのむさくるしい顔と対面して座っていた。
前に言っていた、進路相談の日がやってきたんだ。
1日、クラスからランダムに5人。
イワコウはよっぽど早くおれと話したかったのか、おれの順番は最初の回に決められていた。
職員室のすぐ隣にあるこの狭い部屋は、何度入っても好感を持てない。
他の教室と変わらない広さのはずなんだけど、大量に積まれる資料のせいで、3分の2以下の面積になっているんだ。
しかも、絶対整理整頓されてない。
1970年の問題とかあるんだけど。どんだけ昔だよ。捨てろよ。
「飯田ー。お前、進学だっけ?」
パラパラとおれの成績らしきものを見ながら、イワコウが聞いてくる。