きみは金色
*
「うーわーっ、このメンバーかよ〜」
「キャー!一緒っ!!よろしく~!!」
2年生になって、最初の登校日のことだ。
新しいクラスが発表されたせいで、校舎内はいつもより活気に満ちあふれていた。
みんな、すごくワクワクしていたんだと思う。
今から広がっていく、違った環境。更新される友達。
気になる人と、一緒になれているかな。
かっこいい子、いるかな。担任は、だれかな。
そんなフワフワした気持ちが伝わってくるようだった。
その光景はすごく華やいでいて、鮮やかで。
そんな中で、わたしは1人。
だれと手を取り合うこともなく、貼り出された紙を見上げていた。
2年3組。
そこに、市ノ瀬 真子。
自分の名前を見つけたわたしは、まだざわつくその場を離れて、ふぅ、と息を吐く。
…2年生も、変わらない日々を過ごせたらいいな。
それが地味なわたしの、とてもちっぽけな目標だった。
「うーわーっ、このメンバーかよ〜」
「キャー!一緒っ!!よろしく~!!」
2年生になって、最初の登校日のことだ。
新しいクラスが発表されたせいで、校舎内はいつもより活気に満ちあふれていた。
みんな、すごくワクワクしていたんだと思う。
今から広がっていく、違った環境。更新される友達。
気になる人と、一緒になれているかな。
かっこいい子、いるかな。担任は、だれかな。
そんなフワフワした気持ちが伝わってくるようだった。
その光景はすごく華やいでいて、鮮やかで。
そんな中で、わたしは1人。
だれと手を取り合うこともなく、貼り出された紙を見上げていた。
2年3組。
そこに、市ノ瀬 真子。
自分の名前を見つけたわたしは、まだざわつくその場を離れて、ふぅ、と息を吐く。
…2年生も、変わらない日々を過ごせたらいいな。
それが地味なわたしの、とてもちっぽけな目標だった。