きみは金色
クラス替えの紙は、まだ生徒たちが見上げている中、先生によって早々にしまわれて。
わたしたちは各自、新しい教室に移動するように指示を受けた。
2年生になったら、教室の場所は3階に移る。
1年生は、2階。3年生は、1階。
どういう基準で決められているのかわからないけれど、2年生は、1番体力的に苦労する学年なんだ。
学校には、もちろんエレベーターなんてない。手段は徒歩しかない。
3階の、2年3組。
ふぅふぅと息を切らして、わたしは新しいクラスになんとか移動した。
ゆっくり呼吸を整えて、教室のドアを引く。
やっと座って落ち着けると思ったのに、目の前に広がった光景に、わたしは、目をシロクロさせてしまった。
ごちゃごちゃと人が詰まった3組の教室は、1言で説明してしまうなら…なんていうか。
1年の時のクラスより、数倍もにぎやかだったからだ。