きみは金色
「レーオくーん!かーっこいーいっ!!」
「え!?なに、レオ、そういうことなん!?」
大爆発が起きる。
クラスメートたちが、どよめく。
ヒュー!と、あちらこちからやじが飛ぶ。
大砲。UFO。地球外の惑星。
そんなデカいものが、一気に落ちてきたような騒ぎになった。
きっと今、部屋を出た廊下では、騒ぎを聞きつけた先生のだれかが、こちらに向かって来るところだろう。
その音は、皮靴か。ヒールの音か。
イワコウじゃありませんように。
イワコウだったら、どうか軽いチョップあたりで済みますように。
1歩踏み込んでしまった瞬間は、きっと音楽室で偶然、音を聞いたときだった。
落ちたのは、今だった。
気づいたのも、今だった。