久しぶりだね初対面
…普通に考えると、もう会えないだろう。

俺はこの時代の人間じゃないし、この時代に留まる気もない。

もう彼女と会う事はなくなる。

でも。

「ああ、また会おうな。そん時はタイムマシン作っといてくれよ?」

「そんなにすぐにはできないよー」

ケラケラと愉快そうに女の子は笑った。

「じゃあ戻るね、お兄ちゃん!」

女の子は駆け出す。

「ああ!またな!」

走り去る背中に声をかけると。

「うん!またねー!!」

女の子は振り返り、もう一度あの屈託のない笑顔で手を振ってくれた。


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