ありがとう〜大好きだったよ〜

なんで素直になれなかったんだろ…

携帯の着信で目が覚めた。

どうやら私は帰って来たあと泣きながら眠ってしまったらしい。

おばさんからだった。

「…もしもし。」

「莉奈ちゃん…?陸ね、ついさっき天国に行っちゃったの…。最後に『さよなら…莉奈。俺がいなくなっても幸せにな…』って。陸、最後まで莉奈ちゃんの事思ってたのね。」

「おばさん…私、最後なのに酷い事しか言えなかった…!ごめんなさい!ごめんなさい…」

「大丈夫よ…陸だって莉奈ちゃんの気持ち、わかってるわ。だから陸、莉奈ちゃんに言い返さなかったでしょ?」

「うん…。陸は私の事わかってたんだね…。」

「そうね…。今日は遅いからもう寝なさい。おやすみ…」

「おやすみなさい、おばさん…」

プツッ


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