ないしょの贈り物

そうして、コーヒーを流し込む様に飲み干してパパは家を出て行った。


一人残されたあたしは、ボサボサの髪のままでバタンと閉まるドアを見つめていた。

パパの足音が聞こえなくなってからあたしは朝ごはんを食べにリビングへ戻った。

コーンフレークのミルクを飲み干しあたしは、真新しい赤いランドセルを背負って学校へと足を進めた。







授業は気付いたら終わっていた。


あたしは窓から空を見てあたしの日課であるママ探しをひたすらしていた。




けど、やっぱりどこにも居なくて……。
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