ないしょの贈り物
絵本を閉じて話しに耳を傾けるママ。



「……そう……怖い夢、ママが居なくなっちゃう夢………ママ一人でお空に行っちゃって……二度と会えなくなっちゃうの……けど、ママはここにいるもん……」



あたしが安堵に似た口調で言うとママは真剣な表情で口を開いた。



「ごめんね……風花……」

その時のママの表情は本当に悲しそうで辛そうだった。


「……え……?」
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