ないしょの贈り物
あたしはママの“ごめんね”の意味が解らなくて目を丸くした。


ううん、本当は心のどこかで解っていたけど……



……解りたくなかった……。



「……それは夢じゃないの……」



ママは下を向きながら言葉を紡ぐ。



その声が、辛そうに震えていた……。



「本当は、ママはここに居ちゃいけないの……。でもどうしても風花やパパに逢いたくて……、一目でも良いから逢いたくて……神様に、
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