ないしょの贈り物
白で無地のシンプルな便箋……



開いてみるとそこには……



懐かしいママの字……





『風花へ
ずっと、ずぅーっと……見守っているからね……』

そう綴ってあった。


我慢していた涙は簡単に零れ落ちた。


ポロポロと止まる事なく頬を伝う。



あたしはママからの手紙を抱きしめ声を上げて泣いた。



◇◇◇◇◇◇






この日を境にあたしは空を見る事はなくなった。
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