職業「アイドル」



芸能科のある高校3年生の私たちは、入学したての頃は全然仕事がなくて毎日学校に通っていた。


女優やモデルをやっているクラクメイトは、遅刻、欠席、早退は当たり前で、そんな彼女たちを見ていると、なんでこんな学校きちゃったんだろうって、初めは恥ずかしくてしかたなかった。


だけど今は、なかなか学校に行けないことが、すこし寂しくもある。


普通に学校に通って勉強したり、恋をしたり、バイトしたり。


そんな経験に憧れる。



だけど私たちは、青春と呼ばれる時代を、ものすごい勢いて走り出してしまったのだ。


< 10 / 17 >

この作品をシェア

pagetop