時の妖精
『ちょっとぉー!?ケン?大丈夫!!!』

ルルはケンを仰向けにして心臓に耳を当てた。



『うん、良かったぁ〜』

『生きてる、生きてるぅ〜』

『でも、あの位で気絶しちゃうなんて。』

『疲れてたのね・・・。』

ルルはケンの頭を優しく撫でた。そして、










『さぁ。』

『不思議な探険はここまでね。』

『アナタは現実世界に戻らなくちゃ。』






『バイバイ、ケン』

『お母さんと仲直り、出来ると良いね・・・。』

ルルはケンに両手を向けて呪文を唱えた。

そして、ケンの体は光をおびながら少し宙に浮いて

スッ・・・・と消えた。

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