時の妖精

現実世界へ

「おかぁーさーん」

「兄ちゃんいたよー」

弟のユウタの声がした。

オレはいつの間にか現実世界に戻っていて社の石段のところに横になっていた。
母さんがすぐさま駆け寄って来た。

「ケンのおバカ!」

「心配したじゃない。昨日の夕方、家を出ていってからもう次の日の今、お昼よ。」

「もう、心配したんだからぁ!!!!」

そう言いながら母さんはケンの事をギュッと抱きしめた。

ケンの目からは涙がこぼれた。






「ごめんなさい････」







母は優しく頭を撫でながら言った。

「お家に帰ろう。」

「お父さんが疲れ果てて待ってるわよ」

「うん!!!」












こうしてオレの不思議な探険のお話は終わり。

不思議だったけど楽しかったなぁ!!




「そんじゃ!!」




「バイバーイ!!!!」