ぶきっちょ
友達の彼氏
「彼氏ができました!!」
昼休み。
いつもの四人でご飯を食べているとき。
親友の脇本千夏が満面の笑みで言った。
それに一番最初に反応したのは、いつも彼氏を欲しがっている三浦明美で。
その隣の淵村静香は、ゆっくりとお茶を飲んだ。
「嘘っ!?まじ?」
明美の言葉に千夏は微笑んで頷く。
静香はお茶のペットボトルに蓋をしてから口を開く。
「それって例の隣の男子校の?」
「そうだよ」
千夏が幸せそうに答える。