ぶきっちょ
『今から遊べる?』
しばらくして届いた千夏ちゃんからのメール。
昨日は友達と遊ぶと言っていたけど。
『大丈夫だよ。友達は?』
すぐに返信すると、俺は帰り支度をした。
『由香里が急に遊べなくなってさ。んじゃ門の所に待ってるね☆』
支度を整えた頃、また返信がくる。
俺は携帯を閉じると荷物を持って教室を後にする。
友貴は週番の仕事を必死にこなしている。
「お、またな悠斗」
俺に気付くと片手を上げて笑顔で手をふる。
「おう」
俺はただ、それだけ返すと待ち合わせの門へと向かった。