ライギョ
指定された場所に行くと高層マンションが建っていた。


言われた通りエントランスで番号をプッシュすると自動ドアの施錠が外れる音がしてスーッと開いた。


恐る恐る中に入りすぐ脇にあったエレベーターに乗る。


行き先は最上階。


到着してエレベーターから降りると目の前に玄関までのアプローチが続いていてワンフロアーに一世帯しかいないのが直ぐに分かった。


「マジか……。」


同じ年齢にしてこんな所に住んでるなんて……。


いかにも重厚なドアの前に立ち、インターフォンを押そうとしたらまた施錠の外れる音がカチャっと聞こえた。


入れと言う事なのか、俺はゆっくりとドアを開け中へと入った。


そこは6畳以上はあるだろう玄関だった。


「上がって」


何とも気だるいと言うか覇気のない声が奥から聞こえたものの、それでもやはりあの頃とあまり変わらない声に懐かしさを覚える。











「ようこそ、僕の城へ」


奥へと進むとあまり変わらないのは声だけで、誰だか分からないくらい見た目が変わってしまったやつがそこにいた。











「久しぶりだな、竹脇」





















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