ライギョ
「これ、安田のことじゃないのか?」


「俺もそうやと思った。だけど、城にしても大阪城とはどこにも書いていないし、第一、この管理人の所在地が大阪じゃない。」


「えっ、どこか別の場所なの?いや、だとしても全然、不自然じゃないだろ?」


「ああ、確かにな。どこか全く別の場所で安田は生きていたーーーだけど、決定的に違うんだよ。」


ああ、もどかしい。俺はそれをあからさまに表しながら竹脇に言った。


「何がどうちゃうねんな。」


その為か思わず訛りが出た。


けれどーーー


「何か、随分とインチキくさい大阪弁やな。長い事大阪離れて使うことなかったらそんな風になるんだ。」


確かに俺の大阪弁はどこかイントネーションが外れてて嘘くさいものだった。


その事実にどこか落ち込む。


「いや、だから、どこが決定的に違うんだよ。」


心を落ち着けて今一度、竹脇に聞く。


「プロフィール見るとなーーーーこれ書いてるの中学生や。」







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