ライギョ
榎本ベーカリーの店内はこんなにもせまかったっけ?
そうか、俺が成長したって事なのか?
俺は朝の占いでラッキーメニューがフルーツサンドって言ってたのを思い出し千晶さんを連れて榎本ベーカリーにやって来た。
ただ、冷静に考えると別にここの店のじゃなくても良かったなと思う。
幸い、千晶さんとこの後行く予定の場所がここから比較的近いのがわざわざここへ来た良い理由付にはなるけれど。
「へぇ…美味しそうねぇ。私、ミカンサンドが良いなぁ。」
千晶さんの言うミカンサンドは昔からの定番中の定番だ。
他にもパインとキュウイが挟まったのやイチゴ何てのもあるけど俺も昔通りミカンサンドをチョイス。
2つのミカンサンドをトレイに乗っけてそして昔と変わらずにレジ脇に置いてあるお手製のラスクをひと袋掴むとレジカウンターの上に置いた。
奥の作業場にいる榎本ベーカリーのおじさんとおばさんはやはりその年月分、歳を取った感じはあるけれど、さほど昔と変わらない。
俺達に気付いたおばさんが会計をしにレジへと入った。
そう言えば……昨日も食べたんだっけ。
竹脇は一体、誰に頼んでここのパンを買ってきて貰っているんだろうか。
おばさんが昔と変わらぬ笑顔で会計をしてくれる。
釣りを渡す時におばさんが聞いてくる。
「昔、よう買いに来てくれたね。」
「えっ?」
「あんた、昔もミカンサンドばっかり買うてたな。はい、こっちオマケな。彼女と一緒に食べや。」
「えっ、あっ、彼女とかじゃなくて………いや、そのラスクの代金……」
おばさんは「また、来てよ。」と言い残すと奥の作業場へと行ってしまった。
そうか、俺が成長したって事なのか?
俺は朝の占いでラッキーメニューがフルーツサンドって言ってたのを思い出し千晶さんを連れて榎本ベーカリーにやって来た。
ただ、冷静に考えると別にここの店のじゃなくても良かったなと思う。
幸い、千晶さんとこの後行く予定の場所がここから比較的近いのがわざわざここへ来た良い理由付にはなるけれど。
「へぇ…美味しそうねぇ。私、ミカンサンドが良いなぁ。」
千晶さんの言うミカンサンドは昔からの定番中の定番だ。
他にもパインとキュウイが挟まったのやイチゴ何てのもあるけど俺も昔通りミカンサンドをチョイス。
2つのミカンサンドをトレイに乗っけてそして昔と変わらずにレジ脇に置いてあるお手製のラスクをひと袋掴むとレジカウンターの上に置いた。
奥の作業場にいる榎本ベーカリーのおじさんとおばさんはやはりその年月分、歳を取った感じはあるけれど、さほど昔と変わらない。
俺達に気付いたおばさんが会計をしにレジへと入った。
そう言えば……昨日も食べたんだっけ。
竹脇は一体、誰に頼んでここのパンを買ってきて貰っているんだろうか。
おばさんが昔と変わらぬ笑顔で会計をしてくれる。
釣りを渡す時におばさんが聞いてくる。
「昔、よう買いに来てくれたね。」
「えっ?」
「あんた、昔もミカンサンドばっかり買うてたな。はい、こっちオマケな。彼女と一緒に食べや。」
「えっ、あっ、彼女とかじゃなくて………いや、そのラスクの代金……」
おばさんは「また、来てよ。」と言い残すと奥の作業場へと行ってしまった。