ライギョ
「今思えばね、私も彼の事、それほど真剣じゃなかったんだろうなって思うの。」
「じゃなかったって………どういう事ですか?」
「うん、なんて言うか……このまま付き合ってれば何れ結婚するんだろうなぁって思いと、本当にそれで良いのかなって思いが常に入り混じっていたから。だから、思ってたより早く気持ちの整理は着いていたの。でもーーー」
「ん?」
千晶さんの言葉の続きを待つ。
「友達から結婚する事になったって知らせをもらった時に素直に喜ぶ事が出来なかった。とっくに彼との関係は終わってるのに、情けない話よね。」
「そんな事ないですよ。当然の事だと思う。」
「うん、ありがと。本当は直ぐにでも祝ってあげたかった。おめでとうって直接会って言ってあげたかったの。日が経つに連れ素直に祝福出来なかった後悔の気持ちの方が大きくなって。」
「苦しんだんですね。」
「まぁね。だけど今日一緒に行って貰って良かった。でないとやっぱりどこかギクシャクしたかもしれない。彼女とはね、この先も大切にしたい本当に良い友達関係だったんだ。だから……ありがとね。」
「いや、俺は何も。もうーーー」
言い掛けて悩む。
もう、彼への気持ちは全くないんですかって続けて言ってしまっていいものなのか……。
「じゃなかったって………どういう事ですか?」
「うん、なんて言うか……このまま付き合ってれば何れ結婚するんだろうなぁって思いと、本当にそれで良いのかなって思いが常に入り混じっていたから。だから、思ってたより早く気持ちの整理は着いていたの。でもーーー」
「ん?」
千晶さんの言葉の続きを待つ。
「友達から結婚する事になったって知らせをもらった時に素直に喜ぶ事が出来なかった。とっくに彼との関係は終わってるのに、情けない話よね。」
「そんな事ないですよ。当然の事だと思う。」
「うん、ありがと。本当は直ぐにでも祝ってあげたかった。おめでとうって直接会って言ってあげたかったの。日が経つに連れ素直に祝福出来なかった後悔の気持ちの方が大きくなって。」
「苦しんだんですね。」
「まぁね。だけど今日一緒に行って貰って良かった。でないとやっぱりどこかギクシャクしたかもしれない。彼女とはね、この先も大切にしたい本当に良い友達関係だったんだ。だから……ありがとね。」
「いや、俺は何も。もうーーー」
言い掛けて悩む。
もう、彼への気持ちは全くないんですかって続けて言ってしまっていいものなのか……。