【ｲﾒｰｼﾞﾎﾟｴﾑ】書きます※野ｲﾁｺﾞBerry作家さま作品へ

14のらいぬ様【茜色の空に愛を問いかけるとき】

【茜色の空に愛を問いかけるとき】は
行方不明の彼を待ち続ける詩音と意識不明の彼女を見守る裕樹の切ない思が、二人の出会いから葛藤しながら新しい恋を描く作品です。


――――詩音

茜色の空
ずっと、ただ姿を探していた
ずっと、ただ笑顔を追いかけていた


幻……
願いが見せた幻……

そう、思おうとした


でも――
交わす言葉も
交わす笑顔も
優しさも、その声も

すべてが、そばにある


ごめんねの気持ちに優るもの
寂しさに優る幸せ


悲しみも辛さも
分かち合い

茜色の空の下
気づいた気持ち
……愛してる


―――――――裕樹

ずっと願っていた
君の目覚めを
ずっと祈っていた
君の元気な姿を


……戻れない、あの日


幻を見た
そう、思った
願いが見せた幻だと……


でも――
君の笑顔が微笑み返す
でも――
君の温もりがそばにある
元気な君が語りかける


辛さも悲しみも寂しさも
君と共に
重なる思いが勇気に変わる


茜色の空が
心いっぱいに広がる

この空を
君と共に眺める

もう、迷わない
そう、僕は……
君を愛してる