【イメージポエム】書きます※野イチゴBerry作家さま作品へ
19夕暮龍華 様【記憶の中のキミへ】
夕暮龍華 様
【記憶の中のキミへ】
雫と亮は彼女と彼だった。中学二年、途中で転校してしまった雫。
高校一年、亮が再会した雫は……。

―――――


目の前にある幸せ
疑うことなんてない


信じる人がいて
心配してくれる人がいて
優しい笑顔があって
側にいてくれる人がいて


愛する人がいて……


そう思っていた


時折
夢に見る風景
夢に見る光景
笑かける顔と声
眩しくキラキラしてる表情


あれは……わたし!?
あれは……いつのこと
あれは……!?


フラッシュバックする


夢と現実の狭間で
微笑む人がいる

キラキラした
自分がいる

陽だまりのような温もり
眩しく優しい時
懐かしい記憶


見守るような優しい視線も笑顔も
側にあるのに……


不安になる


抜け落ちた欠片
1つ1つかき集めたら
曖昧なピース
1つ1つ繋ぎ止めたら


何が見えるの?
不安に震える


閉じ込めた記憶
わたしが
このままではいけない
このままではいられない
訴えている


好きって気持ちが
好きって想いが
哀しくて……痛い


「雫」って呼ぶ声に
「雫」って呼ぶ響きに

眠っているわたしの
心が揺れている


……を愛してるのって
愛してるの……をって

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