コンビニエンスな関係
クールがまわりを警戒しているように見えたのは…私の唇を奪うチャンスを見計らっていた?



「いくらなんでも…そんなこと…」



鏡の前で、ブツブツとひとりごと。



「パート、辞めたほうがいいかな…」



そう呟きながら、名前しか知らない『秋田裕信』が気になって仕方がない自分がいた。



夫とは、不仲ではない。だけど、元々淡白な人だから、夜の夫婦生活は、ご無沙汰している。



いくら5年付き合っていたからって、まだ結婚して2年なのに…。


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