コンビニエンスな関係
「いってらっしゃい」



プーさんの、広い背中を見送ってひとりになるとなぜかクールの唇が頭に浮かんだ。



口角の上がった、薄い唇が…。



「どうかしてる」



ひとりでボソッと呟くと振り払うようにして、家事に没頭した。



あ、そうだ。
ランチに行こう。



3つ先の駅に、安くて美味しい和食のお店がある。プーさんと一度行ってそれっきりだったのを思い出した。



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