コンビニエンスな関係
お昼になり、3つ先の街に出た。そこには大きな薬科大学がある『学生の街』だ。だから、安くて美味しい店が多い。
タイミング良く来たのかまだ満席ではなかった。
「こちらの席にどうぞ」
2人掛けのテーブルに案内された。もう少し遅ければ、カウンターに案内されたに違いない。
「ねぇ、ヒロ、お昼からどこに行く?」
隣のテーブルには大学生らしきカップルが座っていた。彼女が、甘えた声で聞いている。
チラッと『ヒロ』と呼ばれる男を見て、凍りついた。
『ヒロ』
たしかに…『ヒロ』だ。
知らんぷり知らんぷり…私は、慌ててメニューを広げ、早々に注文した。そして、用もないのにスマホを取り出し、レシピなんかを見たりした。
完全に…動揺していた。
タイミング良く来たのかまだ満席ではなかった。
「こちらの席にどうぞ」
2人掛けのテーブルに案内された。もう少し遅ければ、カウンターに案内されたに違いない。
「ねぇ、ヒロ、お昼からどこに行く?」
隣のテーブルには大学生らしきカップルが座っていた。彼女が、甘えた声で聞いている。
チラッと『ヒロ』と呼ばれる男を見て、凍りついた。
『ヒロ』
たしかに…『ヒロ』だ。
知らんぷり知らんぷり…私は、慌ててメニューを広げ、早々に注文した。そして、用もないのにスマホを取り出し、レシピなんかを見たりした。
完全に…動揺していた。