コンビニエンスな関係
一線
メール、無視すればいいのに、三角公園まで行かなきゃいいのに…。



そう囁きかける自分がいるのに、全く逆の方向に進む自分を止められずにいた。



イヤなヤツ!イヤなヤツなのに…。



そう思いながら、三角公園に足を踏み入れた。視線の先には、ベンチに座るクールの姿があった。


私がそばまで歩み寄ると薄い唇が動いた。口角がクッと上がった。



そして、ふいに唇を奪われた。



「どういうつもり?」



唇が離れてから、問いかけた。



< 20 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop