コンビニエンスな関係
店内には、たまたま誰もいなかった。



私と秋田裕信と名乗る男以外、誰も…。



「キスしたくらいで、そんなに睨むなよ」



「私…夫がいるから困るんですけれど!」



「あ、そう」



反省するどころか、『だから何だ?』と逆ギレしそうな勢いだ。



近頃の若い子は、何を考えているのかわからない。話にならない気がしたから、さっきのことは無きものにして、クールに背を向けた。



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