スキと言えるまで。
「は、離して!!」
「おい若葉!?」
焦点が合ったかと思えば急に顔を歪ませて、手を振り払われた。
頭を抱えて布団をかぶって叫びだした。
「見ないで…、見ないで…、来ないでよ…。
お願いだからほっといてよ…。」
叫んだりする中で聞き取れるのはこの言葉たち。
俺たちはそんな若葉の姿に驚きとショック、どこか拒否された悲しさが溢れていた。
愛果が主治医を呼んで俺たちは部屋から出された。
誰も部屋に居ても話し出そうとはしない。