スキと言えるまで。
回り始めた関係
樹side
「よく考えたら、お前と二人で行動することなんて滅多にないよな。」
「…早く行く。」
「ったく、つれないやつだなー。」
今は俺と爽一の二人で、若葉のお見舞いに来た。
昨日の若葉がどうしても頭から離れなくて。
正直、会議に身が入らなかった。
だから早めに俺は抜けて、お見舞いに来たんだけど。
何故か爽一まで着いてきた。
いや、抜けてきた俺が言うことじゃないけど。
なんで来たのかね。
「…樹、顔に露骨に出てるから。」
マジで!?