スキと言えるまで。





それと同時に勢いよく開く扉。





「み、見つけた…。」





「え、樹!?」





思わず私は立ち上がって息も絶え絶えの樹に寄ろうとした。
けどその前に私に駆け寄ってきて、こいつは言った。





「生きてるよな…?」





「…死んでるように見えますか。」





どこをどう思ったら、死んでるという思考にたどり着くのか教えろ。
それと同時に、私のことを心配して走ってきてくれたのかなって自惚れる自分もいて。
死んでたら心配してくれたんかな。
どんな顔したのかな、樹。





泣いてくれたかな…?






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