スキと言えるまで。





ベシッ!!





ねぇ今、頭叩いたよね!?
加減なしで叩いたよねこいつ!!





「なにすんの…よぉ!?」





女の子らしからぬ声が出たかと思いきや、引っ張られて私の体は樹に包まれた。
痛い…体が、心が。
止めてよ、期待しちゃうじゃんか…!!





「この馬鹿若葉!!
お前が死んだら泣く奴なんて腐るほどいるのがわかんねぇのか!!」





え、私今、本気で樹に怒られてる?





「お前はどうしてそうなのかな。
どうして自分は孤独だと思うんだよ。
周りを見ろ、皆お前のこと大好きな奴ばっかりだろうが。」





「…うんとは言えません。」





ナルシストにほかならない発言になりますからな。






< 126 / 261 >

この作品をシェア

pagetop