スキと言えるまで。
「…忘れたか?
昔俺が言ったこと、『俺がお前をを守る』って。」
「そんなことも言ってたよね。
そんな小さい頃の約束、アテにしてないよ。」
「俺、本気だよ。
今回のことがあってやっぱり思った。
離れてて、その間音沙汰なしで勝手だって思うかもしれないけど。
お前の泣ける場所でありたい。」
嘘つき嘘つき嘘つき。
樹が本当に守りたいのは琉那でしょう?
そんなこと言って、私にまだ淡い期待を持たせるの…?
「…うん。
ねぇ、守ってくれなくてもいいから…。
私が死んだら、ここに来たとき死んでたら、泣いてくれた?」
「縁起でもないことを…。
こっちは気が気じゃない気持ちで走り回って探したんだからな。」