スキと言えるまで。
「私としては、若葉ちゃんの女子制服姿が見れただけで本望なんですけど…。
どうして着られてるんです?」
「心境の変化と、学園長命令…。
『構わないんだったらき・て・ね、』って。」
あの学園長もたまにはいいこと言うじゃないか。
「それより皆、ごめんなさい。
心配かけたし、文化祭のこと何一つできないで。
本当にごめんっ…!!」
ほら。
若葉は心を殺してた前も少し戻った今も、人のことばかり気にする優しすぎる人。
自分のことを少し考えなよ。
「…若葉が笑えてるんなら皆それでいいんだよ。
琉那に気にしないでって言ったのに、自分も気にしないでいいんだよ。
だろ、皆?」