スキと言えるまで。
「本当は青薔薇だから、青を基調にするべきだったんだろうけど。
ごめん、失敗しちゃって生地なくなっちゃったんだよね!」
観念したようにこっちに出てきたはいいけど、顔が真っ赤で小牧の背中に隠れてる。
さすがに俺は心配になって声をかけてみた。
「若葉、大丈夫か…?」
するとおずおずと出てきて、呟いた。
「この格好、変じゃない…?」
どんだけお前は自分に自信がないんだよ。
多分このドレスを着ている女子の中で、今まで俺が見た女子の中で…。
「きれ」
「似合ってるよ、綺麗だ。」