スキと言えるまで。





「イヤイヤ、上に立つ者、世界を見据えてる者としては、いつでも謙虚な気持ちでいないといけませんカラネ。」





そういうと雰囲気を変え、社長の顔で話し始めた。





「声をかけたのは他でもない、君に我が社のイメージモデルになってほしイ。」





すぐに私は信じられなかった。
今世間を賑わす会社の社長が直々にスカウトだなんて信じられない。





「そんな…、どうして私を?
それにそういうことなら私に直接ではなく学園に言っていただいたほうが早いのでは?」





男装で人気を呼び、仮にも青薔薇姫である私。
学校としては今回の話は名前を売るためにも逃せない話だろうから、喜んで引き受けさせるだろうに。
この人ならそれぐらいのことは予想が付いているはず。





学園にではなく、直接私に声をかけた真意はなんなのか。






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