スキと言えるまで。





「もう私は弱くない、倒れない。
皆がいてくれることが分かってるから。
そんな存在が居ることを、変われるってことを、颯にも知ってほしい。
本来の颯に戻ってもらうためにも。
私自身、決着をつけたいし。」





「若葉にお願いもされたけど、私も一緒に行きますから。
お願いします!」





2人でお願いしていると、根負けしてくれたんだろう。





「俺は立場上ついて行けないけど、会えるように手配はしておくから。
危ないと思ったら直ぐに帰ってくれ。」





『ありがとうございます!!』





これでやっと颯に会える…!!
止まったままの時間の中で過ごすことほど辛いことはないって自覚したから。
そして自分で進もうと思わないと、進むこともできない。
そのきっかけになれるように。





愛果、一緒に行こう。






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