スキと言えるまで。
冬休みも終わって新学期が始まった。
俺達3年は自由登校になったから、学校に来ている奴の方が珍しい。
そんな中、俺と佑樹は毎日登校している。
受験のせいでイライラしているのならまだ良かった。
…これ言ったら色んな方面から攻撃受けそうだから言わないけど。
「まるで般若ですよー笑。」
「…小牧、今小馬鹿にしただろ?」
「いやだって、仕方ないじゃん。
本人がどうもしてないんだから対処のしようがないものを。
気にし続けてるくせに、何もしない樹が馬鹿に見えて。」
「…だからだろ。」
そう。
俺は只今絶賛不機嫌なのだ。
ここ最近ずっと。
原因はこの校内に溢れかえっている噂である。