スキと言えるまで。
「わりわりー!!遅くなった。」
「先頂いてますよー。」
うわ、やっと来た。
チョコレート渡すだけなのに、なんでこんなに緊張するんだろう。
二人からチョコを受け取って嬉しそう。
なんかすごい喜んでて、私のなんて渡さなくてもいいんじゃないかなって思い始めた。
(ほら、行ってきな。)
口パクで応援してくれて、背中を押されてよたよたしながら樹の前へ。
「ん?どーした若葉。」
え、えっと、何言えばいいんだっけ。
変に気取られたくはないけど、みんなのついでみたいな感じは出したくないし。
え、あ、どうしよう!!