スキと言えるまで。
爽一side
『先輩、さいってー!!』
「樹先輩、それはないですよ!!
若葉ちゃんがどれだけ頑張ってたと思ってるんですか!!」
「樹をこれだけ幻滅したことはない。」
「最低、最低この馬鹿男!!」
若葉が走り去ってから、一斉に樹を責め始めた。
当たり前だろう、あれはない。
どれだけ若葉がお前のことを考えてたか。
かと言って、単純に責められる話でもないんだけどな。
ったく、幼馴染ってこういう時に面倒なんだろうな…。
「だって仕方ないだろ!!
お菓子が酷かったのも事実だけど、素直に受け取れるもんでもないだろ!!
こっちは自覚したばっかりで、英語のお礼もしてないのにさ!!」
照れてただけだなんて、ヘタレチャラ男らしい理由だろ?