スキと言えるまで。





樹side





「…だけどね、やっぱり好きなんだよ樹が。
何言われようが何されようがきっとね。」





特に小牧からの説教から解放されて、俺はすぐに屋上に向かった。
そうしたら2人の話し声が聞こえて、入口で耳を澄ましていた。





…俺が好き?若葉が俺を?
衝撃で俺は頭が真っ白になった。





そして迫って来る足音。
俺は咄嗟に陰に隠れて、若葉を見送った。





「なぁ、爽一。
若葉が俺のこと好きって、本当なのか?」





俺がいることは流石に予想していなかったのか、少し驚いた様子だった。






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