スキと言えるまで。





「若葉ちゃん、留学するって言ってました…。」





は…、留学だって?





「そんなことこの前一言だって言ってなかったじゃ!!」





最後に会ったのは、あのバレンタインの日。
それからいくら会おうとしても会えないし、避けられてると嫌でも気づいてはいた。





「私たちも聞いたのは、ほんの5日前です。
それに急に決めたみたいだったし。」





「どうして誰も教えてくれなかったんだよ!!」





琉那に当たったってどうしようもないことはわかっている。
分かっているけど!!






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