スキと言えるまで。





「…よく言うよ、チョコレート食べてくれなかった人間が。」





「ちゃんと食べたし。」





「あっそ、食べられた?」





「うん、まー普通に…、って話をそらすな。
俺のそばから勝手に離れていこうとしたお仕置きが必要だな。」





「はぁ!?
フザケンナ、針千本でも飲ませるき?」





「お前全く、くっそ可愛くない。
こーいうことだよ!!」





そう言って額に樹の唇が触れた。





「…こういう時ってさ、普通唇とかじゃないの?
額にキスしたぐらいで顔真っ赤とかさ、やめない?」





「…うっさいわ!!」





樹のヘタレにも、ほとほと呆れるものがあるな…。
こいつ本当に男だったよね。






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