スキと言えるまで。





今は男の格好だけど、女言葉の素がでてるな。
地味に毒舌…、樹に対して。





「自己紹介をしたほうがいいのか?
丘山さんだったね。」





「大森先輩ですよね、名前で構いませんよ。」





「俺の名前を知っているのか?」





「まぁ、大体のことは小牧から教えてもらっていましたし。
細かい資料なんかを今朝、こちらの校長先生に見せていただいてましたので、頭に入っています。
みなさんの名前、クラス、この学園の制度…、その他もろもろ。」





「…今朝っていうことはあの騒動の前ってことだろ。
そんなに時間はなかったはずなのに、すごいんだね君。」





爽一が話している通りだな。
さすがの若葉の頭の良さ、記憶力も並じゃない。






< 38 / 261 >

この作品をシェア

pagetop