スキと言えるまで。
「あっ、皆さん、私先に学校入ってますね!」
「あー、うん。
いってらっしゃい。」
琉那は先に学校へ入っていった。
朝からやる気しないな、今日は。
「お前いくらなんでもまだ出してなかったのかよ。」
「うっさいな。
あいつだからどうしてもまともにやる気しねぇの。」
呆れたように話しかけてくる佑樹。
「先輩たち、俺らも先行ってますね。」
「…俺らも行く。
英知も小牧も佑樹も行くぞ。」
不機嫌な一年コンビ。
他の奴らもさっさと教室に入っていく。