スキと言えるまで。





「…えっ、わか!?」





私を見て走り寄ってくる女の子がいた。
私をわかなんて呼ぶのは、数人しかいない。





「久しぶりだね、真由子。」





「若葉さん!」





「丘ちゃん!」





「えー、皆いたの?」





「若葉、誰だよ?」





久しぶりの再会だったから樹蚊帳の外だ。
女子ってこういうものだよね?
樹は早く皆のところへ行きたくて仕方ないみたいだけど。






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